リップル(XRP)は、多くの種類がある仮想通貨のなかでも、注目されている通貨のひとつです。
将来性が高いといわれ、今後の活用が期待されています。
その際に気になるのが相場の変動です。
価値の変化によっては、相場も大きく変動する場合があります。
しかし、相場の方向を予想する方法を知っていれば、急な変動が起こっても慌てずに対処することが可能です。
この記事では、リップルの特徴や相場の方向性を判断する方法を紹介します。
リップルの特徴とは?
リップルはビットコインやイーサリアムのように、取引できる通貨の一種として扱われています。
しかし、厳密に分類した場合、リップルは通貨ではありません。
取引所で購入したリップルは、借用書のようなものです。
通常の仮想通貨との違いは、リップルが持つ仕組みにあります。
リップルは、アメリカのRipple Inc.が開発している決済・送金システムに含まれている通貨です。
Ripple Inc.の開発した決済・送金システムでは、為替の不便性をなくすためにどの国でも共通して使用できる仲介通貨を発行しています。
その仲介通貨の役割を持つのが「XRP」です。
一般的には呼びやすいため、リップルと呼ばれています。
リップルはRipple Inc.のシステム内でやり取りするため、取引所に預けたままの状態では実際に保有している状態にはなりません。
リップルを購入すると、取引所は顧客に借用書の役割を持つXRPを発行します。
取引所で保管している場合は通貨自体の保証がされていないため、取引所にハッキングや破産などのトラブルが起これば、無価値になってしまう可能性もあるのです。
そのようなトラブルを防ぐには、ウォレットに移すなどの工夫を行わなければなりません。
大きな価格変動を起こしやすいのが特徴
リップルは2013年に発行が開始され、1XRPあたり0.6円程度で取引されていました。
しかし、システムの価値が評価されていくに連れ、2013年12月には1XRPあたり6円程度まで値上がりします。
その後も急激な値上がりと値下がりを繰り返し、2017年12月には急激な上昇を見せ、250円という価格をつけました。
このように価格が変動する理由には、リップルに関係するさまざまな情報の影響が挙げられます。
たとえば、2017年3月に世界中の大手銀行がリップルの送金システムを導入するニュースを公開した際は、多くの人が購入を希望しました。
その結果、0.6円程度から2017年5月には44円まで値上がりしたのです。
市場や情報の影響による大幅な変動を防ぎ適切な変動幅を保つため、Ripple Inc.は2017年に発行制限をかけました。
2018年以降は、毎月10億XRPずつ市場に放出される制限です。
制限を設けることによってインフレが起こる可能性も低くなりました。
しかし、市場や情報の影響を受けて、ある程度急な値上がりや値下がりは今後も起こる可能性があります。
将来性から予測される相場とは?
リップルを使用した決済・送金システムは実用化が進められており、高い将来性が期待されています。
システムの価値が上昇した場合、利用されているXRPの価値も共に上昇する可能性が高いです。
しかし、システムの価値とXRPの価値は必ず比例するとは限りません。
金融機関が主に取引するようになった場合、個人の取引が制限される可能性があるためです。
決済・送金システム自体は多くの企業・金融機関と提携して成長を続けています。
しかし、リップルの本来の役割は、システム内で利用される仲介通貨です。
変動による不具合をなくすため、価格が固定される場合もあります。
情報や相場の環境は常に変わっていくため、購入を検討している場合はチェックが必要です。
リップルの扱いが変更されるような情報が公開された場合、リスクを避けるため価格が大きく変動する可能性もあるでしょう。
海外と日本の取引所で異なる価格差もチェック
同じ種類の仮想通貨でも、海外と日本では取引所でつけられている価格が異なります。
日本でリップルを購入する場合は円で入金するため、為替の影響を大きく受けます。
一般的に、円安傾向のときは売却取引に適し、円高傾向のときは購入取引に適しているといわれています。
円安とは、円の価値が安くドルの価値が高い傾向です。
一方、円高はその反対の状況を指します。
たとえば、1ドル100円の状態から110円になれば円安、90円になった場合が円高です。
為替の仕組みを利用して海外の取引所で購入すれば、日本の取引所よりも安い価格でリップルを入手することも可能です。
また、円安の傾向になった場合は、日本の取引所よりも高い金額で売却ができます。
海外の取引所を利用する場合、その取引所に自分の口座を開設して入金をする必要があります。
取引所によっては円の入金ができない場合があるので、基軸通貨である米ドルやほかの仮想通貨で送金しましょう。
詳細は取引所で異なるので、口座を開設する前によく確認が必要です。
相場のチェックに欠かせないチャートとは?
投資のためにリップルを購入する場合、売却するタイミングを見逃さないためにも価格のチェックは欠かせません。
価格の推移を確認しやすいのが、チャートと呼ばれる指標です。
チャートには、表示する期間によってさまざまな種類があります。
1分ごとの価格をあらわした分足や、1日ごとの価格をあらわした日足などです。
表示する期間がさらに長い、週足や月足もあります。
仮想通貨取引所でリップルのチャートが表示されているので、参考にしてみるとよいでしょう。
チャートを見て売買の判断をするには適切な種類のチャートを選ぶことが重要です。
どのチャートを見るのかは、自分が予定している保有期間が基準になります。
たとえば、短期間での売買を予定しているのであれば分足・日足、長期間保有してから売却する場合は週足・月足を見ましょう。
値動きの幅は、それぞれの期間で異なります。
保有期間に沿ったチャートを見れば値動きに沿った判断ができるため、チャートを使い分けるようにしましょう。
チャートを読んで相場観を身に付けよう
チャートに表示されている価格を線でつなぐと、折れ線グラフのように見えます。
その向きを見れば、ある程度相場の方向性を読むことが可能です。
チャートが上向きになっていれば値上がりが続いていることを示し、上昇トレンドが継続していることを示します。
一方、チャートが下向きになっていれば、値下がりが続いている下降トレンドです。
向きの角度が強ければ、トレンドが継続しやすいといわれています。
売買するタイミングを逃さないためには、どんなトレンドを形成しているのかがとても重要です。
値上がり益を得るのが目的であれば、基本的に価格が安いときに購入して高くなったら売却するということを繰り返します。
しかし、チャートの形を見て判断していても予想外の値動きをする場合もあります。
リップルの相場やシステムに大きく関係する情報が開示された場合、期待感の変化によって売買が活発になるためです。
そのような情報をきっかけに相場が転換することもあるので、チャートの変化や新たな情報はチェックするようにしましょう。
リップルの特徴を知れば相場を予測しやすくなる
リップルは取引所で購入したままの状態では借用書と同様の扱いであるため、取引所の都合で価値が左右されてしまう可能性があります。
ウォレットに移すなどの対策を取ると、そのようなリスクを抑えることが可能です。
また、チャートやニュースなどをチェックすれば市場心理をある程度把握でき、相場の動きを予測できやすくなります。
リップルの特徴をよく理解し、どんな相場になる可能性があるか予測を立ててから購入するとよいでしょう。
【参考元URL】
1~6段落:【仮想通貨投資入門 -初心者の始め方解説ブログ-】リップルコインとは 購入方法 取引所のおすすめ 相場推移や今後の将来性
【20代女子さやかの初心者におすすめ仮想通貨ブログ2018】リップルの相場は価格変動する?海外の取引所と値段を比較すると違う理由
https://kasoutsukablog.net/entry/ripple_soubahikaku